データバトル保存会

Data Battle Preservation Society

データユニットについて

 みなさん、こんにちは。 データバトル、してますか?

 さて、今回はデータバトルの目玉機能(?)の一つ、データユニットについてご紹介します。 

 

1.データユニットとは?

 データバトルでは、「データユニット」と呼ばれるファミコンのカセットのようなものを使って、友達とのデータのやりとり新しいパーツの追加を行うことができます。
 データユニットは確認できているだけで次の2種類があります。

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こういうやつです。

2.データユニット紹介

01_メモリー

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「戦士」と書いて「メタルソリッド」と読む

 その名の通り、メタルソリッドのデータを記録するためのユニットです。
 データバトル本体を買うと、1つ同梱されています。
 メタルソリッドのデータは、本体に3体分、データユニットに2体分しか保存できないため、5体以上のデータを残しておこうとすると、どれかを上書きするか、追加でこのメモリー用データユニットを購入するしかないのです。

(いつでもパーツの組み替えはできるので、同時に何体も保存しておく必要はあまりないような気もしますが・・・)
    
 メモリー用データユニットが真価を発揮するのは誰かと対戦するときです。というか、これがないと対戦ができません。
 というのも、通信ケーブルや赤外線通信といった通信手段を持たないデータバトルにおける対戦では「ユニットに保存された相手のメタルソリッドを読み込み、本体に保存された自分のメタルソリッドと対戦させる」という手法を採っているのです。
(採っているのです、と知った風に書いていますが、私は周りにデータバトルをしている友達が誰もいなかったので、これまで対戦を行ったことがありません…)
    
 当時、トミーズカップというトーナメント大会も開催されたようです。
 こういうゲームの大会というと、どこかの会場でこどもたちが集まってわいわいやっているのを想像しますが、データバトルはひと味違いました。
 本体に同梱されていた開催案内によると、自分のメタルソリッドが保存されたユニットをTOMYに送る(!)ことで大会にエントリーされ、大会の結果は後日、コミックボンボン誌上で公表されるというものだったようです。

 

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トミーズカップの開催案内。郵便番号がまだ3桁の時代だったんですね。

 なんとも地味・・・趣深い大会ですね。
 当時のTOMYの社員の方は送られてきたデータをひとつずつ対戦させていたのでしょうか・・・

 ちなみに、メモリー用データユニットにはフレンドデータ(友達の名前と電話番号)を保存しておくこともできました。 
 あんまり覚えていませんが、当時は電子手帳ブーム(?)でこども向けにもいくつか電子手帳風のおもちゃが出ており、そういう需要も狙っていたんでしょうか?
 登録できるのは電話番号だけで、メールアドレスもないのが時代を感じさせますね。

02_NEWパーツ ファイアイフリート

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小学生男子垂涎の一品

 この赤いデータユニットには、強力なメタルソリッド一体分のデータ(頭、体、脚、武器、盾が1種類ずつ)が入っています。(各パーツの説明はまた整理してアップします。)

 説明書にはパーツの説明とともに簡単なストーリーも書かれていました。

ファイアイフリート

『地の果てにあるといわれる「炎十字の塔」。その地に自らを封印せしメタルソリッドあり…。』

炎を友とするもの「ファイアイフリート」。自らの体に炎をまとい、悪き魂を焼きはらうといわれている…。今!その封印が解かれる!!

 最後めっちゃ盛り上がってますね 笑

 「炎」「封印」と小学生男子が大好きなワードが散りばめられています。

 

 私も本体に同梱されていたチラシか何かでこのファイアイフリートの存在は知っていて、何軒かおもちゃ屋を回ったのですが、当時は見つけることができませんでした。  

 こちらでも書きましたがそもそも私が当時買ってもらった本体もワゴンセールで投げ売りされていたものでしたし、生産量もそう多くなかったのかもしれません。

3.他のデータユニットは・・・?

 説明書のデータユニットについて書かれたところを読んでいると、気になる記述がありました。

トミーでは、今までとはまったく違う新しいパーツの入った「データユニット」や、さらに熱いバトル展開が予想されるニューステージの入った「データユニット」などを続々発売予定だ!

 なるほど、確かに上記のファイアイフリートは「炎」がテーマの追加パーツでしたし、他にも「水」や「雷」なんかの追加パーツが順番に加わっていくとか、少年漫画の王道的な方向にいくらでも展開していけそうです。

 当時の私はファイアイフリートしか知りませんでしたが、本当は他にもいくつかのデータユニットが発売されていたのかもしれません。

 そう思って調べてみたのですが、広いネットの海にもまったく情報がありません…

 どのオークションサイトにも出品されていないようです。

 そもそも他のデータユニットが続々販売されていたのかすらわからないので、現タカラトミーさんや当時の製造元にも問い合わせてみましたが、「昔のことなのでわからない」とのお返事でした…

 

 最後の手段、藁にもすがる思いで、関西で不動の人気を誇るあの探偵番組に調査依頼を出してみましたが、依頼が地味すぎたためか今の所なしのつぶてです。

 

 この記事を読んでいただいた方で、データユニットについて何かご存知のことがありましたら、どんな些細な情報でも構いませんので教えてください!